第121回「感動塾」

【日時】: 2015年12月25日(金) 

【会場】: 大阪市中央公会堂 大会議室 
  
【「感動塾」講演】  入佐 明美(いりさあけみ) さん ケースワーカー

 

【演題】  宇宙に愛の量を増やす大縁会 (150分)
 ~日雇い労働者と出会って36年~ 

  • 私が中学2年生の秋のことでした。
    毎日、学校に行き勉強しているとき、ふと空しい思いが湧いてきました。
    今、何のためにいきているのだろうか。
    そんなとき、ネパールで医療奉仕をされていた岩村昇医師のことを知り、深い感銘を受けました。
    私もネパールへ行って働きたいと願うようになり、看護の道に進みました。
    23歳のとき岩村医師に直接出会うことができました。
    ネパールで奉仕がしたいと頼みました。
    「ネパールへ行く前に、大阪の『釜ヶ崎』でボランティア・ケースワーカーとして働いてみませんか」と勧められました。
    1980年1月から釜ヶ崎で働きはじめました。
    街を歩きながら、日雇い労働者に挨拶したり、声をかけながら、顔見知りになっていきました。
    時間の経過とともに、少しずつ話ができるようになりました。
    病院に一緒に行ったり、入院されている人を見舞ったり、住むところを探したり、生活保護の手続きをしたり、話し相手になったり、そのような働きを続けてきました。
    多くの労働者との出会いの中で、新しい発見や気付きが与えられました。
    奉仕のあり方なども考えさせられました。
    それまで培ってきた価値観が崩されるようなこともありました。
    ひとりの人の人生から日本社会のあり方なども見えてきました。
    そのような中で、今も心に残ることなどをお話したいと思います。